秋田市新屋振興会
https://araya-shinkoukai.com/
会長 赤沼 侃
昔から「新屋衆の歩いた後には草も生えね」と言われてきましたが、なぜそう言われてきたのかには、3つの説があります。
1.新屋衆には「ダジャグケシ」(気が荒く乱暴者)が多いので、あの逞しい雑草でさえ怖がって生えて来なくなるから。
2.新屋衆はとても勤勉で働き者なので、家の周りには草一本生えていない。雑草が生えてくる暇もないほどすぐ抜かれてしまうから。
3.新屋衆は心優しく我慢強いので、飢饉の時には食物を皆で分け合ったり、遂には草まで食べて耐え凌いだ。だから草が生えていない。
私は③の説が最も新屋衆らしさだと思っています。しかし、最近あまり「新屋衆の歩いた後には草も生えね」は耳にすることがなくなったと思いませんか?
私にとって、新屋衆とは「元気で気迫に溢れ、正義感が強く勤勉に働き、優しい心と我慢強さを併せ持った人たち」です。
子どもの頃、鹿嶋さんであまりの暑さや雨のため歩くのも大変なほど疲れていたときに励まして元気を与えてくれた大人たち。他所の子どもでも注意してくれたり、バスの吊革に掴まれない小学生に自分のベルトを掴ませてくれた大人。そんな新屋衆たちが懐かしく思い出されます。新屋は子どもを育ててくれる「まち」でした。
「新屋衆が嫌いだ」と言いながら新屋に住んでいる方もおりますが、他地区から来られた方々も新屋衆の良さと、ご自分の良さを融合し、新・新屋衆として活躍され、新屋衆も新・新屋衆を受け入れ、発展性のある新しい新屋を一緒に作り上げて行きたいものです。
Copyright © 2011 新屋振興会 All Rights Reserved.