■平成26年度秋田市総合防災訓練
 
 
 平成26年8月29日(金)の9時から12時20分まで、「秋田県沖を震源とする非常に強い地震が発生し、秋田市では震度6強を観測、気象庁は秋田県内に大津波警報を発令した。」という想定で、平成26年度の秋田市総合防災訓練が新屋地区で行われた。
 
 新屋地区自主防災協議会では、毎年地区の総合防災訓練をやっているが、今年は新屋地区が「平成26年度の秋田市総合防災訓練」の会場となったことから、これを当てることとした。当初、我が会と秋田市総務部防災安全対策課の共催と思われていたが、参加団体からすると、とんでもなく規模が大きかった。
 
 訓練は4つの会場に分かれて行われた。新屋地区自主防災協議会では、それぞれの会場にカメラマンを配置し、多数の写真を撮影したので、各会場の訓練ごとの内容をコメントと写真で紹介します。
 
 
▼訓練場所/訓練内容
 
 (1) 新屋栗田町地内県営新屋住宅 9:05~9:20 (原田氏撮影)
 
   ☆参加町内会(県営住宅・市営住宅・はまなす町・改良住宅)
 
   ▽県営新屋住宅居住者の避難訓練
     *非常持ち出し袋を背負い、戸締まりをしてから、集団で県営新屋住宅一時避難場所へ避難した。
 
   ▽中高層建物火災防ぎょ
     *梯子車からの放水により、延焼を防ぎょした。
 
   ▽梯子車からの救助・救出訓練
     *クレーン状の梯子車を使って、屋上から避難者を救助した。
  
 
   ▽ヘリコプターからの救助・救出訓練(秋田県防災ヘリ)
     *秋田県防災ヘリコプターによって、屋上から避難者を救出した。
 
 (2) 日新小学校および周辺街区 9:30~10:30 (原田氏撮影)
 
   ▽日新小学校周辺町内会の避難訓練
     ☆参加町内会(緑町・笹町・北新町・南新町・下表町・関町後・関町・日の出町)
      *午前9時30分、新屋栗田町に設置した津波警報サイレンが鳴る中、非常持ち出し袋を背負い、戸締まりをしてから、町内会で定めた一時避難所に集合。その後、集団で日新小学校のグラウンドへ避難した。
 
   ▽日新小学校児童の避難訓練
     *各教室での待避の後、グラウンドに避難した。
 
   ▽日新小学校グラウンドでの新屋地区総合防災訓練(小学校児童と合同)
     ・初期消火訓練
      *消防署員による指導で、消火器の使い方の説明を受け、消火体験をした。
  
  
 
     ・煙中避難体験
      *煙害がいかに怖いか説明を受けてから、煙が充満しているテントに入った。濡れたハンカチを口に当て、低い姿勢で通り過ぎる。
 
     ・救急救命訓練
      *救急隊員による指導で、演技を交えて説明をしてくれた。倒れている人を見つけたら、まず救急車を呼んで貰う。そしてAEDを探して貰う。異物があれば吐かせ・気道を確保して、人工呼吸と心臓マッサージを、救急車が来るまで試みる。AEDが着いたら、そのコメントにしたがって操作する。
  
 
     ・地震体験車による学習
     *最新の車らしいが、新屋では初登場である。
 
 (3) 西部市民サービスセンター 10:00~11:00 (伸撮影)
 
   ☆参加町内会(中表町・上表町・愛宕町・比内町・駅前町・沖田町・田尻沢・高美町・南団地)
     *まずロビーに集合して、町内別に参加者を確認した。
 
   ▽避難所開設・運営訓練
     *避難所となった多目的ホールに入り、西部市民SCの職員に誘導され、町内別に参加人数を確認した。
 
   ▽名簿作成(安否確認)
     *落ち着いたところで、避難者名簿作成のための記入用紙が渡された。
 
   ▽災害時要援護者対応訓練
     *予め用意された要援護者として、中通看護学校の生徒がなってくれて、別室の福祉避難室で対応していた。
 
   ▽緊急救援物資搬送訓練
     *救援の企業から3台のトラックが派遣され、緊急救援物資を手渡しリレーで避難所に運び入れた。
  
 
   ▽応急給水栓による給水訓練
     *西部市民SCのバスターミナル近くに応急給水栓がセットされ、用意された10リットル入りのポリ袋に給水した。避難所でもペットボトルに小分けされ、避難者に配布された。
  
 
   ▽仮設トイレ設置訓練
     *西部市民SCのバスターミナル近くにあるマンホールに仮設トイレがセットされた。
  
 
   ▽特設公衆電話運営訓練
     *NTTやNTTドコモによって特設公衆電話がセットされ、訓練で親戚や知人に無事を連絡した。衛星電話車などの災害時の最新機器をパネルで紹介していた。
 
 (4) 茨島七丁目地内 雄物川右岸秋田大橋上流河川敷 10:45~12:20 (藤枝氏撮影)
 
   ☆参加町内会(大川町・十條団地)
 
   ▽多数傷病者対応訓練(トリアージ)
     *多数の傷病者が一度に発生する特殊な状況下を想定して、対象者の優先度を決定して救護・搬送を行った。
 
   ▽救助・救出訓練
     *バスに閉じ込められた人には、救助隊が派遣され、倒壊建物に閉じ込められた人や川の中州に取り残された人も救助・救出した。
  
  
 
   ▽現地対策本部設置運営訓練
     *指揮所として、現地対策本部を設置し、運営にあたった。
 
   ▽応急救護所設置運営訓練
     *応急救護所として、日本赤十字社 秋田県支部と秋田市消防本部のテントとスタッフがセットされ、救護活動が展開された。
  
 
   ▽傷病者緊急搬送訓練
     *トリアージが行われてから、傷病者を救急車などで搬送した。
 
   ▽緊急医薬品搬送訓練
     *緊急医薬品を災害現場へ搬送した。
 
   ▽ヘリコプターからの捜索救助
     *上空のヘリコプターから捜索活動をし、緊急患者を輸送した。
 
   ▽ライフライン復旧対応訓練
     *電力・ガス・水道・通信などのライフラインの復旧に向けた訓練が行われた。
  
 
   ▽炊き出し応急給食・給水訓練
     *陸上自衛隊、秋田中央LPガス協議会、赤十字奉仕団によるカレーライスと豚汁の提供。給水車による給水をした。
 
 (5) 閉会式 11:50~ (藤枝氏撮影)
 
  
  
 
 *いざ災害が起きた時には、今日の訓練が生かされることを願いたい。
 
*文責:新屋地区自主防災協議会    
*監修:秋田市総務部 防災安全対策課